2020年産駒デビューの新種牡馬評価
ここでは2020年夏に初年度産駒をデビューさせた種牡馬達について触れていきます。
産駒の走りや自身のイメージなども含めた上で現時点での筆者の評価をダビスタ風に表してみました。
ドゥラメンテ
僅差ながらもフレッシュサイアーランキングトップを射止めたドゥラメンテ。
現時点で超大物は登場していませんが、次々に産駒が頭角を現しつつあり、G1レベルの大物が出てくるのは時間の問題化と思われます。
父 キングカメハメハ
距離適性 1800~2400m
ダート △
成長 普通
瞬発力 B
スピード持続力 B
持久力についてはまだ何とも言えないところはありますが、根本的には相応のスタミナはあってもいわゆるステイヤーではないと見ています。
父キングカメハメハは距離適性に於いては実に多彩なタイプを出していますが、同馬よりは中長距離タイプが多くなるように思います。また、馬場適性は父よりも芝向き。
瞬発力、スピードの持続性については父と似たような感じになると見ています。
3歳秋以降に強さを増してくるタイプが少なからず出てくるものと見ています。
モーリス
僅かな差でドゥラメンテにリーディングを譲ってしまったモーリスでしたが、自身は4歳になってから大きく力をつけた経緯もあり、2歳時からこれだけ走ってきたのはある意味誤算だったかもしれません。既に重賞勝ちも出しており、かなりの期待が掛けられます。
ロベルト系
距離適性 1400~2000m
ダート △
成長 普通遅
瞬発力 B
スピード持続力 B
自身はマイルで強烈な強さを示していましたが、産駒達は中距離でも十分に活躍してくるように感じられます。恐らく2000mを超える距離でも活躍する産駒は出てくると見ています。ダイワメジャーより少し長めの距離適性になるんじゃないかと。
ダートでは走る産駒も出るかもしれませんが、概ね芝向きかと。芝でも高速馬場よりは多少時計を要する馬場への適性があるように思われます。
瞬発力、持続力は共にBとしましたが、やや持続タイプ寄りであるように思います。
リオンディーズ
フレッシュサイアーランキングでは3位となったリオンディーズですが、半兄のエピファネイアが種牡馬として成功を収めつつあることもあり、同馬もまた更なる期待が掛かっています。
上記2頭と比較すると見劣り感は感じられますが、2歳G1を1つ勝っただけという実績からすれば十分に今後が期待できる走り出しとなっています。
父 キングカメハメハ
距離適性 1600~2000m
ダート 〇
成長 普通早
瞬発力 B
スピード持続力 B
恐らく主戦場となるのは芝マイル~中距離。この母系は掛かりやすい特徴が少なからずあり、そのあたりが前面に出ず、折り合いがつく産駒は2000m以上でも走ってくるか。ダートは〇としているものの決して得意ではないものと見ており、芝で結果を出す馬が主流派となるかと思われます。
瞬発力、持続力は概ね父キングカメハメハと似たような感じになると見ています。
仕上がりは遅くはないもののまるっきり早熟ではないと見ています。
ミッキーアイル
メイケイエールの登場で注目を集めたミッキーアイルですが、ランキングは4位となりました。少なからずメイケイエールの活躍に頼った印象はありますが、元々それほど大きな期待を受けていた種牡馬ではないだけに今後の動向にも注目です。
距離適性 1200~1600m
ダート △
成長 普通早
瞬発力 C
スピード持続力 B
自身は快速を武器にマイルG1を2勝しています。ここまでの産駒の走りを見る限りは前進気勢があり、スピードに任せた走りをする馬が多いように見られます。
基本的にはマイルくらいまでがベターでスプリンターも少なからず出てくるものと見ています。
ダートよりは芝向きでしょう。パワーは相応にあるので多少時計の掛かる馬場も問題なく、下級条件ではダートで走る馬も出ると思います。
瞬発力はそれほどない反面でスピードの持続性に於いては標準以上と見ています。
ぶっちゃけ1世代の種牡馬の中で、重賞勝ち馬などを出すなどしてリーディング上位で活躍を見せる種牡馬はせいぜい数頭。
リーディングトップ10に入ってくるような種牡馬は1、2頭しか出てこないものです。
この4頭は現時点でその最有力候補といっていいでしょう。
客観的に見て後々リーディング上位に残ってくるのはドゥラメンテとモーリスの2頭になってくるかと思います。
裏を返せばこの2頭は今後予想をしていく上に於いてもかなり重要な位置付けになってくるかと思います。